ニキビの治療
ニキビの治療で普段からできることは、洗顔・生活習慣の改善・ストレス解消です。アクネ菌が活動しやすい夜寝る前に顔を正しい方法で洗い、バランスのいい食事と適度な睡眠を取ります。
仕事などでストレスを感じたら有酸素運動で汗をかけば精神的ストレスは発散され、血液中の男性ホルモンも汗と一緒に排出されます。
洗顔・生活習慣の改善・ストレス解消を試してもニキビが改善しないときは、生活を維持しながら薬やクリニックでの治療をすることになります。
外用薬(塗り薬)
ドラッグストアで売っている外用薬や、医師が処方する薬を塗る方法です。ニキビ薬として一般的な形と言えます。塗り薬には、脱脂剤・角質剥離剤(イオウ剤)・抗炎症剤などが含まれていて、中には抗生物質を含むものもあります。正常な部分にイオウ剤をつけると肌の機能が低下するので、ニキビの部分だけにつけるようにしましょう。外用薬に含まれる抗生物質は副作用が少ないとされています。
内服薬(飲み薬)
ビタミンA・B2・B6・Cなどを飲んで症状を改善します。これらは、皮膚の機能を正常に保つために必要なビタミンです。アクネ菌の活動を抑えて炎症を鎮めるための抗生物質もあります。外用薬・内服薬の両方に当てはまりますが、強い抗生剤はカルシウムの吸収を抑えるので、成長期の子供には使わない方がいいとされています。
ホルモン剤
女性用にピルを使ったニキビ治療があります。男性が使うと生殖機能を失う恐れがあるので、ピルを使うことはありません。
漢方
漢方を使ったニキビ治療では、ニキビの原因や発生時期などによって治療法(使う漢方薬)が異なります。ニキビ薬のように手軽さはなく、効果が出るまで2か月以上かかりますが、副作用が少ないのが安心ですね。
面皰(めんぽう)圧出法
皮脂の塊や膿などを押し出す方法。自分でやると炎症を悪化させるだけでメリットがありません。専用の器具を使う専門の施術者にお願いして治療します。
ケミカルピーリング
酸などの薬剤を肌に塗り、古い角質を落として新しい肌を再生し、ニキビを治療する方法です。美容クリニックや皮膚科で行っています。
ピーリングの種類や方法については、こちらのページで詳しく紹介しています。
レーザー治療・光治療
レーザーで皮膚表面を焼いて古い角質を落とす方法や、表面にダメージを与えずに皮膚内部だけを治療する方法など、多くの治療法が確立されています。
レーザーや光治療については、こちらのページで詳しく紹介しています。
美容(コスメ)アイテム
ニキビができたときにケアするための美容アイテムは、最近増えてきました。ロート製薬のアクネロジーやプロアクティブのようにニキビケア用品もありますし、美容液を塗って治すなんてものも。中でも、お肌本来の力を取り戻してニキビを正常化させる炭酸パックも脚光を浴びてきました。
炭酸パックにはターンオーバーを正常化させる働きがあるので、治りにくい大人ニキビや色素沈着といったニキビ跡のケアにも役立つとされています。
ただ、1つ気を付けたいことが。それは、女性向けコスメであるということ。正直、買うのがハズカシイかもしれませんね。それに、費用が結構かかりがち。ニキビを治すだけのために炭酸パックはオーバースペックかもしれません。