皮膚とニキビの基礎知識
ニキビのことを知るなら、まず、皮膚の作り(構造)とニキビの原因から知るのが大切。
このページでは、皮膚の構造とニキビができる仕組みを紹介します。
皮膚の構造
皮膚は、上から順に皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層から成り立っています。
表皮
皮膚の一番外側の部分です。厚さは0.2ミリほどで、異物や細菌が体に入り込むのを防ぎます。細胞が新陳代謝して、28日周期で新しい細胞と古い細胞が入れ替わっていきます。
真皮
線維組織と弾性組織で構成される、表皮の下側の部分です。厚さは約2ミリで、ニキビの原因となる皮脂を出す皮脂線などは真皮にあります。真皮がニキビによってダメージを受けると、ニキビ跡が残ることもあります。ニキビ治療では、真皮を削ることがあります。深さは真皮の上1ミリの部分までですが、安全な治療を行なえるのは、0.3ミリまでです。
皮下組織
皮下組織は、真皮の下の部分に当たる、皮膚の中で最も奥にある組織です。厚さは4〜9ミリで、脂肪を蓄える役割があります。
ニキビができる仕組み
毛穴に皮脂などの汚れが溜まり、アクネ菌などの細菌によって炎症が起こってできるニキビ。ニキビは、成人前後で発生に関係している要因やできる仕組みが違います。
思春期(成人前)のニキビ
男性ホルモンなどの分泌が盛んになる
↓
皮脂の分泌が増える
↓
皮脂が毛穴に溜まる
↓
アクネ菌が増殖して炎症を起こす
成人以降のニキビ
生活習慣やストレスなどで角質サイクルに異常をきたす
↓
角質が厚くなって毛穴をふさぐ
↓
皮脂が毛穴に溜まる
↓
アクネ菌が増殖して炎症を起こす